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書籍Part4-6 補足解説

6月26日(火)

拙著のPart4の6「今後のシナリオを検証してみる」(p.138~p.143)について
ブログにコメントを頂きました。
FX1年弱の方ですが、熱心に勉強されていると思います。
その努力は、必ず相場から返ってくるので、FXを楽しみながら、続けてください。


さて、ご質問の回答ですが、コメント欄では文字でしか説明できないので、
図表を入れた解説をするため、ブログ記事としてお伝え致します。
なお、この部分の書籍の解説は、今振り返ると、少し「雑」に思えるので、他の読者の方にもご参考になれば、幸いです。


拙著「1日2回のチャートチェックで手堅く勝てる兼業FX」のPart4(p.120~)は、移動平均線の章です。
移動平均線とは何かとか、どう使うか、という説明の中で、ダウ理論と併せて使うにはどうするか、ということを主に書いています。

ただ、その為と言ったら言い訳になりますが、添付チャートの説明は「雑」で「大まかにこんな感じで移動平均を併せて見て」という感を否めません。

コメントでご指摘されているのは、特にp.139~p.142にある、図表11から図表14の高値と安値についてです。

この図表11から14は、同じ図表をベースに、説明を書き沿えており、底で示しているドル円月足は同じものです。

ここでご質問頂いたのは、2014年12月安値115.555(空色)と、2015年3月安値118.315(紫色)が、それぞれなぜ安値として認識されるか、わからない、というものでした。

書籍の図表がわかりにくいので、添付図にも同じ期間の月足を出しています。
usdjpy m

2015年6月の最高値125.859から遡ると、明らかな安値は2014年2月の100.738、または添付図で追加している2014年7月の101.062になります。

よって、125.859から100.738までは安値がないように見えます。


では、なぜ本書で2014年12月の115.555と、2015年3月の118.315を安値としたか、ですが、
この2つそれぞれの月足を見て頂くと、2014年12月の安値と高値は、
その後2015年3月に高値が更新されるまで抜けていません。

また2015年3月の高値と安値は2015年5月に上抜けするまで変わりません。

つまり、2014年12月高値121.845と安値115.555のレンジが、
2015年3月に高値更新されるまで続きます。

同様に、2015年3月高値122.005と安値118.315のレンジが、
2015年5月に高値更新されるまで続きます。

以上の事実を踏まえて、おさらいです。


ダウ理論のトレードは、高値を安値を見つけることで、現在のレンジを把握します。
レンジは、売り手と買い手の力関係が拮抗している場面です。
ですから、レンジを抜けることで、売り手と買い手のどちらかが優勢となり、相場が動き、これが続くことでトレンドになります。

ということは、2014年12月足や2015年3月足のように、その後高値も安値も更新されなければ、この月足の範囲でレンジということになります。
ダウ理論の上昇トレンドは、「高値を更新し、安値を更新せず」です。
2014年12月移行の2015年1月と2月は、2014年12月に対して、高値を更新していませんし、安値も更新していません。

つまり2014年12月安値115.555は、その月の高値121.845とレンジで、
3月に高値更新されるまでは、このレンジ内の動きということになります。

また2014年12月足でレンジになっているということは、仮に2015年1月や2月に2014年12月安値(115.555)を割り込むと、安値更新することになり、上昇トレンドは終了して下落転換する可能性が出てきます。
このとき、現実はそうはなりませんでしたが、レンジの下限を下抜けたら、そう考える、ということです。

この考え方は、2015年3月足(安値=118.315)でも同様です。

このため、2014年12月安値115.555と、2015年3月安値118.315が安値として認識される、ということです。
そして、この118.315の下抜けや、115.555の下抜けがあれば、トレンドが転換したと考えることになります。

以上の理由で、拙著では安値として書いています。

が、以上の解説を書いていて思いましたが、本書では、ここまで詳しく書いてませんね
説明不足で申し訳ないです。

ちょっと大人の出版事情をお話しすると、先に刊行の日程が決まります。
それから、原稿を書き、図表を整え、編集して追加したり、削ったりの作業をします。
なので、書籍後半は、かなり慌ただしい中での執筆と編集が続いています。
わかりやすい、いい本を作りたいのですが、なかなか完璧にはできず、より良いものを求めて次作に反映したいと思います。


また、この辺も踏まえ、月刊FX攻略.comでは、2018年5月号からテクニカルについての連載を書いています。
ご興味があれば、そちらも併せてお読みいただくと、考え方をご理解頂けやすくなるかと思います。

本当は直接お会いしてお話しするのが一番お伝えしやすいのですが、なかなかそうもいきません。
どうしても書籍は文字数など物理的制限があるので、疑問があれば、こちらへお寄せいただければと思います。


最後にちょっと宣伝ですが、このブログ左にある西原さんのサイトに行くと、メルマガの紹介があります。
この西原メルマガには、私も毎日テクニカル解説を書いており、現在の相場について、高値や安値、ディナポリチャートなどについて配信しているので、考え方の参考になるかと思います。
10日間の無料お試しがあるので、ご興味があれば、試してみてはいかがでしょうか。

私も50代のオッサンなので、大人の事情がいろいろありますが、みなさんのトレードの参考になれば、幸いです。

ではまた

流れは急には変わらない

6月20日(水)

昨夜はサッカーワールドカップの日本戦で盛り上がりました。
南米コロンビアから貴重な勝ち点3を手に入れ、決勝トーナメント進出の第一歩となりました。

ワールドカップは4年に一度ですが、この期間中は相場も動きにくいと聞いたことがあります。
ロンドンFXで有名な松崎美子さんによれば、ロンドンのシティで働くお嬢さんの会社では、自国チームの試合時間はTV観戦が認められているとか
金融の中心であるロンドン・シティが、これですから、確かにワールドカップ中は動きにくいのかもしれませんね

さて、サッカーではなく、マーケットの話。

FX相場のトレンドは、簡単に反転しないというお話をします。
相場はトレンドが出ると、市場参加者の多くがその方向にポジションを傾けます。
大きな流れに乗るのが儲かりますし、デリバティブ取引であるFXでは逆張りは即死しかねません。
しかし、トレンドが続いてくると、いつか反転しそうで、怖くなってきます。
自分が入ったら終わりなんじゃないか、一気に巻き戻されてしまうんじゃないか、という不安です。

これらは、チャートを読み取れないから起こります。

このチャートはユーロドルの日足ですが、
EURUSDは2017年1月の1.03を底に上昇してきました。
しかし2018年1月の1.25367ぐらいで上値が伸びなくなり、4月までレンジが続きます。
eurusd d
レンジは上が1/25の1.25367でしたが、2/16には1.25546まで拡大します。
しかし下は、3/1の1.21538で、この1.25ミドルから1.21ミドルの約400ポイントのレンジが約3カ月続きました。

つまり、1.03から1.25へ大きく上昇したということは、それだけ多くの買いポジションができていて、簡単に逆方向には動かないのです。
日足や週足でのトレンドは、転換するにも時間がかかります。

これを知っていると、焦ってポジションを作ることもなくなりますし、レンジで上下するなかで消耗するような取引をする必要がありません。

そうして見ると、EURUSDの現在は、1.15を底に、1.1850まで戻した後のレンジになっています。
このレンジをどちらに抜けるかは誰もわかりませんが、日足がレンジになっているということは、簡単に急騰急落はしにくいだろう、ということです。

まして、ワールドカップをやっています
サッカーがマーケットにどの程度影響するかは、不透明ですが、しばらくの間は動きにくくなる可能性がありそうです。

そう考えると、相場の動きをジックリ見ることができますし、戦略も立てられます。
「焦り」や「欲張り」の心理が失敗トレードの原因になりやすいのは、私自身も経験上よくわかります。

相場は急には変わらない=変わる前にはレンジの膠着がある、ということを意識するだけで、ゆったりとした気持ちを持つことができるのではないでしょうか。

焦らず、欲張らず、相場を楽しみながら、しっかり利益を得るテクニックを身に付ければ、後は利益がついてくると信じて、じっくりFXに取り組んでみてはいかがでしょうか。

私はテニスの回数が増えてきています
ではまた

拙著「兼業FX」へのご質問に答えて

5月19日(土)

twitter(@maru3rd)に拙著をお買い上げ頂いた「浜ちゃん」さんらご質問を頂きました。
twitterの140字で説明するのは無理あるので、こちらでご説明いたします。
浜ちゃんさんは、丁寧にもこのブログにも同じコメントを頂いています。
ありがとうございます。


コメント欄から引用すると、
=====
質問です。
twitterにも投稿させて頂いたのですが、こちらにもメールさせて頂きます。

1日2回のチャートチェックで手堅く勝てる兼業FX
を購入させて頂きました。
興味深く購読致しております。

P79の下から4段目「高値である8月11日」とありますが、何故その直前の8月2日辺りが高値にならないのでしょうか?
=====
というものです。

まずは、拙著「一日2回のチャートチェックで手堅く勝てる兼業FX」をご購入頂き、ありがとうございます。

書籍は、誌面という物理的制約がありますし、締め切りという著者にとっては精神的な締め付けもあり(笑)ブログやツイッターのように自由には書けない分がありますので、不明な点は今回のようにコメント欄にご質問頂ければと思います。


さて、拙著をお読みいただくとわかりますが、私は相場の値動きは、売り手と買い手の力関係でのみ決まると考えています。
買いが売りより多ければ、値段は上がり、逆なら下がる、ということです。

私がダウ理論で見ているのも、相場の買い手と売り手の力関係です。

トレンド相場も、一気にトレンドが続くのではなく、その時間軸の中で、レンジとレンジブレイクを繰り返すことでトレンドになっています。
そして、そのレンジが逆方向にブレイクすると相場は転換します。
これが相場の転換点です。
転換点は、レンジを逆方向にブレイクするポイントとしてみるとわかりやすいと思います。

以上の基礎知識の上で、8/3から8/24のGBPUSD日足を見てみましょう。
gbpusd d
8/3が高値ということは、ここで買い手より売り手が勝ったということです。
だから相場は下がり始め、その売り手と買い手が均衡したところが高値になります。

しかし相場は波のようなもので一気に8/24まで下げているわけではありません。

下落が止まる場面、つまり下げ止まって戻される場面が何度かあります。
まずは8/8です。
8/9安値は8/8安値を下抜けていないので、8/8安値の時点で買い手が勝ったことになります。
ここで、8/8高値を上抜けると少し上に行きますが、ここも上抜けず、8/8の高値と安値のレンジで売り手と買い手が攻防します。(紫色のレンジ)

しかし、このレンジは8/11に8/8安値を下抜けてレンジブレイクします。
売り手が勝ったわけです。
8/8高値を越えなかったということは、8/8高値の上には強い売りがあることになります。

そしてレンジは8/11と8/18のレンジに移行します。(空色のレンジ)

このレンジも8/22に下抜けして、8/11の上には売りが強いことが示されます。

そして8/24安値を付けます。
ここは8/21と8/24でレンジになっています。(橙色のレンジ)

ということは、8/21を上抜けると、レンジを逆向きにブレイクするので、トレンドが転換、つまり上昇に転じます。


ただ、ここからは冒頭にも書いた大人の事情ですが(笑)、書籍に添付する図表にあまり細かなことを書き込むと、図表が小さいので、説明が難しくなります。
これはブログやWEBとの違いで、物理的に仕方ありません。

そこで、拙著では、8/21ではなく、見やすく、わかりやすいであろう8/11で解説しています・

また8/21ではなく、8/11にしたのは、実際の私のトレーディングにも関連しています。
最初の相場転換では、5月のドル円のように上手く転換しない場合もあり得ます。
慎重を期するなら、さらに上の8/11を使う方がわかりやすくなります。


また、ちょっと言い訳ですが、そもそも、ご質問の79ページは、3章のダウ理論の話ですが、76ページにあるように、「値動きにはすべての要因が織り込まれている」というお話をしています。

そして、織り込みの事例として、2017年9月14日のBOEのアクションと、値動きを説明しています。
BOEは利上げも何もしていないのに、ポンドは買われ、GBPUSDは上昇している、という話ですね。

私は、9/14のBOE開催前からポンドは買われていて、それがチャートには織り込まれている、つまり8/24を底に上昇している、という説明をしたいわけです。

このとき、79ページでは、8/11高値を上抜けた時点からポンドドルは上昇になっているから、その流れの中で9/5に8/11高値を上抜けたことで、すでに上昇の流れができているから、9/14のBOEが利上げしなくても、GBPUSDは上昇を続けた、という趣旨を書いています。

なので、厳密にテクニカルを細かく追及していません。
これには、先ほどの大人の事情でわかりやすくしよう、という意図もあります。

以上が、8/11高値を選択している理由です。


では、浜ちゃんさんの8/3ではダメかというと、そうではありません。
8/3はもっと大きな動きの高値ですから、ここを越えたタイミングでロングにする、というのもアリだと思います。

ここで、GBPUSDの週足を見てください。
gbpusd w
週足では、8/3から8/24への下落の間位に、日足で示した8/8、8/11、8/21という高値はありません。
つまり、週足では8/3と6/21のレンジ内の動きなので、レンジの高値である8/3を上抜ければ上昇と考えることができます。

前述のように相場は波なので、波は時間軸によって大きさがちがいます。
このため、日足では、8/3ではなく、その前の波の頂点を転換点としているわけです。

以上でご理解いただけるでしょうか。

なお、私はこうした事例を、twitterや西原メルマガで書いています。
特に西原メルマガは有料なので、チャートを添付して毎日配信しています。
またオフ会などもあるので、文字では伝わりにくいことも、お話しすることで伝わりやすいのではないかと思います。
書籍同様に1日1回のチャートチェックと配信をしているので、兼業トレーダーの方の参考になればと思います。

ではまた



FXの授業料

5月18日(金)

ドルが買われて上昇しています。
先ほど書いたtwitterでは、ドル円の110.85は、昨年11/6高値(114.73)と、今年3/26安値(104.60)の61.8%なので、ここを終値で上抜けて行くようだと、ディナポリでは114円に向かう可能性が出てくる、というものです。

ドル円は、4月に107円に載せたところから上方向の可能性をずっとメルマガやtwitterで書いていますし、自分もそうしたポジションを持っていますが、ドル円をショートしたまま上昇してきて、含み損が膨らんでいる人もいるでしょう。

私もそうでしたが、含み損は大きくなればなるほど、怖くて損切りできなくなります。
しかし、これも考え方で大きく違ってきます
損切り、つまり損失は、FXの授業料だと思ってみてはどうでしょうか?

私はここでもよく書いているように、週の半分ぐらいはテニスしていますが、趣味にはそれなりに費用がかかります。

プレーをするにはコート代やクラブの会費などを払っていますし、ラケットやボール、ウェアなど道具にもお金を支払ます。
そして、上達するためにはコーチをつけて練習したりレッスンしてもらいますが、これもそれなりに費用がかかります。

つまり、私がテニスを上達したい、と思うと、場所や道具そしてレッスンに費用がかかっているわけです。

これはFXでも同じです。
FXが上達したいなら、トレードの場数を踏むために取引のたびに費用を払うことになります。
テニスで言えば、コート代ですね。
ただ、FXはラッキーにも儲かってお金が入ってくることも、ありますが、これが当たり前ではありません
練習中なのに、儲かったら、ラッキー以外の何物でもありません。
テニスで言えば、たまたま知人に招待されてコート代がかからなかった、というようなことです。

また、上達過程にある人は、テニスのように場数を踏むために費用を払うのが当たり前なので、これがFXでは損失ということになると思います。

さらに、もっと上達したい人は、私がコーチを雇うように、有料メルマガを契約したりするでしょう。
これも上達のための費用です。

どんなことでも、何かを目標に上達しようと思えば、当然、費用がかかります。
この当たり前のこともFXでは忘れる人が多いように思います。

損切りに迷うなら、これも授業料と思ってみてはどうでしょうか?

一般社会での授業料や当たり前のことが、考えられないということは、「欲ボケ」と言わざるをえません。
相場で欲に目がくらんでいるうちは、上達への冷静な道を描けません。

FXの授業料として自分は何を選択するか、何に支払うかを考えてみてはどうでしょうか?

ではまた

ドルスイスとチャートの読み取り

4月18日(水)

本日の西原メルマガにも寄稿していますが、スイスフランが売られています。
  西原宏一メルマガ シンプルFXトレード
  西原宏一メルマガ FXトレード戦略指令

私の最新書籍でご案内している、Dinapoli(ディナポリ)チャートと、ダウ理論は、毎日配信の上記メルマガで解説していますが、今回は、その一部、ドルスイスについて、こちらでも掲載してみます。

チャートはドルスイスの日足で、Dinapoliチャートです。
usdchf d
色の帯で示しているのが、それぞれのレンジで、青と赤の矢印はレンジブレイクです。
USDCHFは1月から2月を底に下落の動きが反転して上昇してきています。
そして上昇の動きも一気に上がるのではなく、日々形成されるレンジと、その上抜け(レンジブレイク)を積み重ねて、上昇トレンドになっていることがわかります。
・・・メルマガではこうしたチャート解説を毎日配信していますし、質問にもお答えしています。

こうした相場の値動きの基本がわかると、取引のタイミングとしてレンジブレイクで買っていくことはもちろん、レンジの下限に近付いたところで買いを入れれば、損切り幅を小さくできます。
またディナポリ日足と組み合わせることで、トレンドが2月ぐらいに下落から上昇に転換していることも、複数のテクニカルで確認することができ、相場の変化を早い段階で確率高く見つけることができます。

ただ、それには基本となる考え方を熟知して、何度も相場を見ることが必要です。
私はテニスをしていますが、錦織圭選手と同じラケットを使ったからと言って、同じようなプレーができるわけではありません。
もし、そう思う人がいるなら、現実を知らないか、夢想家でしょう。
・・・ちなみに私はロジャー・フェデラーのモデル(同じではない)を使っています

あちこちで書いたり発言しているように、「FX=技術」と考えているので、誰でも適切な方法を取ればある程度の利益を得ることはできると思っています。
しかしそれは、錦織圭のラケットを買って、日々練習をすれば、ある程度打てるようになる、試合ができるようになる、ということと同じで、買ったその日から急激に上手くなるわけではありません。・・・当然ですが

ですから、最初の書籍 臆病な人でも勝てるFX入門で書いたように、練習してデータを取ることが大切です。

そうしたデータを取る元となる知識として、拙著やメルマガを参考にして頂ければ幸いです。

また、前回のブログ エントリーで触れた、トレイダーズ証券さんで開催したセミナーの動画がYoutubeにあります。
こちらは、自身初のWEBセミナーで多少緊張しつつ、不慣れな解説と同時進行するチャット欄で混乱しつつだったので、あまりお勧めではありませんが、虹色チャートと、相場への考え方をお話ししているので、ご興味のある方は、温かい目ご覧ください

ではまた

損切り幅について

3月16日(金)

ドル円は、先週の安値105.34を下抜けず、このまま本日が終わると週足は先週の高値を今週上抜けていて、先週の安値を今週は下抜けできないことになり、レンジ内を上昇する可能性が高まります。

さて、本日は、2月14日のブログ「2冊目についてのご質問」のコメント欄にご質問を頂いたので、これに答えます。

コメント欄で公開で質問されているので、そのまま掲載させて頂きます。

<ご質問>
田向先生の本はすべて購入させていただいておりますが、今回購入いたしました「手堅く勝てる兼業FX」のP170中で、日足でレンジの時の損切りが高値安値にラインを引き高値のわずか上に買い注文をオーダーしこの買い注文の損切りは安値のわずか下にセットする」とありますが、日足であれば損切り幅PIPsが200~300近くなってしまいますが、私の高値安値設定が間違っているのでしょうか?
それとこの手法はレンジの時であってトレンドのあるときには成り行きで3本DNAを抜けたらエントリーでよろしいのでしょうか?
よろしくお願いいたします。

<お答え>
最新刊「兼業FX」のp.170の記述はその通りです。

たしかに、日足ですから、損切り幅は200pipsとか300pipsになります。
収益目標も数百pipsなので、損切幅もそれなりに大きくなります。

西原メルマガの会員の方は、すでに配信で何度か添付しているEURUSD日足でご説明します。
eurusd.jpg

このEURUSD日足は昨年12月からの動きですが、上昇の過程は、レンジと、レンジブレイクの繰り返しです。
この繰り返しが続く状態がトレンドになり、拙著でご案内のようにレンジを逆にブレイクすると、そこが転換点となり、トレンドが反転する可能性が出てきます。

チャートに書き込んだように、それぞれのレンジは古い順に、183pips、271pips、407pips、372pipsと続き、最後の349pipsは下にブレイクするので損切りとなります。
ただ、実際は、レンジの度にエントリーと決済をするのではなく、買いポジションを持てば損切りを引き上げながらずっとキープします。
トレンドが続く限り、ポジションは維持するわけです。

すると、最後の2/16に買いエントリーした場合だけは、損失となりますが、それ以外の時に持ったポジションでは利益が積みあがることになります。

また、損切り幅だけに注目すると大きいように思いますが、もう一つ重要なのは確率です。
2回に1回損切りになるようだと、広い損切りは困りますが、上手く行くことが多ければ、今回のように最後に持った時だけ損をするなら、トータルで損失はそんなに大きくなりません。

もし、損切りが広くて困るのなら、時間軸を下げる方法がありますが、その場合はその時間軸に合わせてチャートをチェックする必要があります。
つまり1時間足なら1時間に1回はチャートを確認すべきだということです。
そうすると、寝る時間や本業の時間はチャートを見れないので、専業でデイトレードの人でないと1時間足は向かないということです。

もし短時間だけ見るなら逆に1分足や5分足で、1時間とか2時間相場を見る方がいいかもしれません。
ただこれはスキャルピングで、損切りも狭くなりますが、利幅も狭くなります。(当然ですけどね

Dinapoliを使っている場合、トレンドが出ていれば、3*3DMAの上抜けで買っていくことができます。
ダウ理論に加えディナポリが上昇を示しているので、ダウ理論のレンジブレイクより手前で買うことができます。
すると、当然損切幅は狭くできます。

Dinapoliを理解していると、2/9の底から2/16に上昇する場面では、3*3DMAを上抜けた後に、7*5DMAを上抜けて、レンジの上限を上抜けます。
これは少しおかしいことで、順番からすれば、7*5DMAを先に上抜けて、最後に3*3DMAを上抜けるはずです。
チャートがそうなっていない、ということは上昇の勢いが弱まってきていることが推測でき、結局2/16のレンジの上抜けはダマシとなり、ここで買った場合は損切りさせられます。
こうした、チャートも加味して考えると、取引の精度があがることになります。

重要なのは、損切りを良い場所に置くことなので、エントリーではなく損切りを置く位置としてダウ理論を使うと効率がたかくなります。

但し、FXは確率の勝負なので、自分の取引でどれくらいの確率を得られるかが重要です。
最初は、レバレッジを下げ、小さなロットで取引して自分の取引データを収集していくことが、最も大事です。
確率が高く、自信が持てれば、損切幅が広くても、儲かることが分かっているので不安に思ったり躊躇することもありません。

本を読んだり、メルマガを読んで新しいことにチャレンジするのはとても大切ですが、チャレンジしたら少なくとも数か月は続けて自分のデータをとりましょう。
収益が伸びない人のほとんどは、こうした基本的なことをやっていません。
逆にFXで利益を得ている人はみんやっています。
この辺に、FXで成功するか否かの分岐点がありそうです・

なお、来週3月22日は20時から、トレイダーズ証券 みんなのFX でWEBセミナーを行います。
虹色FXやダウ理論のお話をする予定でいます。
お時間のある方は、是非ご参加頂けると、初めてのセミナーで緊張している私も心強いと思います。
宜しくお願い致します。


ではまた




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田向宏行

Author:田向宏行
たむかい ひろゆき
大学卒業後、資格試験に挑戦するが挫折。就職できず仕方なく起業。事業経営の間も金や株に投資。
事業譲渡後の現在は個人投資家。
2010年1月号から月刊 FX攻略.com でコラム連載中。
2011年3月からディーラーズ・バトルでもマーケットの動きついて発信中。
ブログ更新後は、ツイッター(@maru3rd)とディーラーズ・バトルで直近の相場感などを随時情報発信してます。

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