トランプ大統領

11月12日(土)

今週は米国大統領選挙が世界を驚かせました。
もちろん、ドナルト・トランプが世界中の予測を覆して当選し、来年には第45代アメリカ大統領になることが決まったからです。

前回のブログエントリーでは、6月の英国国民投票のようにまさかがあり得るので、大統領選挙でのトレードは避けた方がいい、というものでした。

しかしながら、昨日(11/11)放送のテレビ東京 ワールドビジネスサテライトWBS)をご覧になった方はご存知かもしれませんが、選挙結果がでて、トランプ当選が決まった後に私はドル円を取引しています。
...トランプ相場の損得勘定というところで、取材されています(テレッ

ただ、取材自体は六本木のテレビ東京さんの新社屋にお邪魔して1時間ぐらい記者の方とお話ししたのですが、そこはテレビ放送なので、時間的制約もあり数分に編集されて放送されています。

そこで、ブログ読者や、FX取引をされている方に誤解のないように、少し補足をしておきますね。
...ちなみに記者さんだけでなく、カメラさんや音声さんも親切で、リラックスして話せました


ドル円相場を1時間足で見ると、こんな感じです。
USDJPY.jpg
11/4(金)から11/11(金)までの動きを表示すると、まず11/7(月)のオープンで窓が空いています。(黄色い部分)
...11/4の高値と11/7の安値の間が空いていて、日足で窓になっています。

そして月曜火曜は窓を埋めずに窓より上で推移していました。
これは前週に起こったトランプとヒラリーの支持率が接近したことからトランプ・リスクでリスクオフになった動きの反動で、支持率が開き始めヒラリー当選の可能性が高まった安心感から窓が空いたものと思われます。
...たぶん週末の間に売り注文が引っ込められて、買いだけが残っていたので窓になったのではないかと思っています。

11/8の深夜(11/9午前0時過ぎ)のツイート(@maru3rd)では、「大統領選挙で結果はどうなろうと窓が埋まるだろう」ということを書いています。 株に比べて流動性の高いドル円市場で長く窓が空くことは異例なので、大統領選挙の乱高下で窓が埋まるものと考えていました。

そして11/9(水)の東京時間に徐々に選挙の開票状況が伝わると、予想外のトランプ健闘で、ドル円は下げて、想定通り窓埋めの動きになりましたが、両候補が拮抗して乱高下というより、ヒラリーが予想外に弱くて相場がリスクオフに傾きつつあるような動きでした。


ドル円は103円どころか、102円も割り込み、もしかしたらこのまま100円を割るかもしれないという懸念がマーケットを覆います。
私も、もし割り込むようだとアベノミクスにも厳しくなりそう、というようなことをツイートしています。
その後は、ご承知の通りトランプが優位で、当選確実となってドル円は101円手前まで下げて行きます。

ただ、トランプが当選したら、ドル円は97円とか95円とかという予想がコンセンサスとなりつつありましたが、私が最も信頼するトレーダーの西原宏一さんは、そうではありませんでした。

11/7に開催したYJFXでのWEBセミナーでも、11/8に開催したセントラル短資FXでのWEBセミナーでも、今年最大のインパクトは6月の英国のEU離脱(Brexit)で、大統領選挙でもこれを越える衝撃となるとは思えない、というものでした。
西原さんの有料メルマガ(私もお手伝いしています)シンプルFXトレードFXトレード戦略指令でも、こうした西原さんの相場観や情報が書かれていました。


この西原さんの相場観がベースにあったので、トランプの勝利宣言や101円すら割れずにドル円が反転し始めたところで、「これは戻るかもしれない」と考えて、ドル円の買いを考え始めました。

理由は次の5点ぐらい。

まずは、先ほどの西原さんの考え。
  トランプ大統領がブレグジット以上のインパクトかということ。
 ドル円が9月の安値100.08も下抜けていない。 
  ということは、6月Brexitの安値はさらに下にあり、6月以降安値を切り上げている。
  この事実は、西原さんの相場観がいいのでは?という考えを客観的に裏付けてくれました。
意外にもトランプがまともかもしれない
  トランプの勝利演説は、あまりにジェントルで、これまでの奇人変人ではありませんでした。
  これは極端なことを言っていたのは選挙戦略だったかもしれない、と私に思わせた。
  ということは、トランプでもいいのかもと、他の市場参加者も思ったのではないか、ということ。
連邦議会上院下院も共和党。
  大統領選挙と同時に実施された連邦議会選挙でも共和党が圧勝して、大統領と議会がすべて共和党。
  これでトランプと議会が強力すると、強力な経済対策をする可能性があること。
日本の当局の動き
  日銀、金融庁、財務省が会合し介入警戒感を抱かせたことで、再び101円を割り込む円買いをしにくくなったこと。

これで、101円を割って円高が進むことが考えにくい以上、急激な円高の動きは、同様に急激に巻き戻される可能性が高まります。

そこで、次の問題は、どこでエントリーするか、ということ。

このとき考えたのは、はやり月曜日の窓。
この窓付近が上げていくのか、再び下げるかの分岐点になりやすいのでは、と考えました。
実際チャートを見てもこの部分で少しもみ合っています。

が、103.77ぐらいで戻り高値を付けたあと、再び円高方向に動いた安値は103円レベル。
ここから再び103円台を上がってきたので、103円60台でドル円を買いました。
これはストップを103円割れに置くことができるからです。

ただ反省点としては、もうワンテンポ早く、103円前半で買えればよかったのですが、なにしろ私、臆病で慎重なので、なかなかできません
...なので、私はサインが比較的遅めの移動平均線が自分に合っていると思います。

また、この101円台102円台の急激な戻しのタイミングでは、ストップを101円割れに置くことになり、自分にはストップ幅が広すぎることも、買いタイミングにできない理由です。
...この辺の取引タイミングについては、著書に詳しく書いてあるので、参考になればと思います。(宣伝


あとは、深夜0時を過ぎたころには104円台で安心できそうなので、ストップを建値の上に引き上げ、利食いを105円60ぐらいにおいて安心して寝ました。
こうすると、損になることはありえず、リスクゼロで利益だけ追求することができます。

結果として、今回は大きなイベントにも関わらず上手く行きましたが、これは通常私がチャートを見てやっていることとは少し違います。
104円台ではチャートもサインを出していますが、それより早いエントリーなので、日頃の情報収集で準備ができていたからに他なりません。

きっと上手な方は101円台か102円台でもっと早く買っているでしょう。
私は、本にも書いているようにビビリーで慎重なので、これくらいで十分だと思っています。


テレビのニュース報道は、「トランプ・ショックがどのように相場に影響したのか?」がテーマで、一般視聴者向けなので、今回のブログでは、FXトレーダー向けて細かく解説して放送を補足してみました。

ではまた

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田向宏行

Author:田向宏行
たむかい ひろゆき
大学卒業後、資格試験に挑戦するが挫折。就職できず仕方なく起業。事業経営の間も金や株に投資。
事業譲渡後の現在は個人投資家。
2010年1月号から月刊 FX攻略.com でコラム連載中。
2011年3月からディーラーズ・バトルでもマーケットの動きついて発信中。
ブログ更新後は、ツイッター(@maru3rd)とディーラーズ・バトルで直近の相場感などを随時情報発信してます。

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