市場の思惑

8月29日(水)


昨日は夕方にECBドラギ総裁がジャクソンホールでの中央銀行当局者の会合に参加しないとの報道で、ユーロが動き出しました。

今週注目のジャクソンホールは、会場(Hall)ではなく、Jackson Hole(穴)という地名で、ワイオミング州にあります。
毎年夏の終わりに、カンザスシティー連銀の主催で会合が開かれるのですが、一昨年、ここでの講演でバーナンキFRB議長がQE2に言及したことから、昨年もジャクソンホールが注目されました。

しかし、常識的に考えて、毎年同じところで同じ政策発表をするとは思えず、一種のマーケットの「祭り」だと思っています。

ただ、ここにはECB総裁も参加するのですが、欠席を表明したため、そのあとの9月6日のECB理事会で大きな決定を出すのではないか、という期待で昨日ユーロが買われました。


マーケットでは、「噂で買って、事実で売る」(Buy the rumor,sell the fact)ということがよくあり、特にプロのトレーダーの多くはこうした「祭」には参加するようです
つまり、トレーダーは儲けるのが仕事なので、儲かる=動く、となればそれが事実だろうと、思惑だろうと、祭りだろうと、何でもいいわけです

ただ、こうした動きに私たち個人投資家が乗る場合は、現実がハッキリした時点では買いが決済され売られる動きになりますから、事実がハッキリする時間帯(たとえば、指標発表など)はちゃんとマーケットを見ておく方がいいと思います。

この辺の話は、JFX、もしくはヒロセ通商の口座保有者向けの情報コンテンツ「小林芳彦のマーケットナビ」内にある「芳彦の部屋」で、第52回目のゲストとして西原さんが説明されています。


こうした思惑がありつつも、7月26日にドラギ総裁が「私を信じてくれ」と発言してから、8月
2日のECB理事会は何もなく裏切られた感もありましたが、ユーロドルのチャートを振り返れば7月24日の1.2040付近を底にもう500ポイントも上昇してきています。

ユーロ売りの巻き戻しと言われていますが、ユーロドルの戻りのメドは1.27~1.28ぐらいと考えているので、また200ポイントぐらい上がる余地があり、ユーロ売りはしにくいと思っています。

チャートはいつもの6ペアの4時間足です。
20120829 6pair4h
虹のラインからは、ドル売りとユーロ買いが目立ちます。
QE3期待でのドル売り、その影響もあってユーロドルをはじめユーロクロスの巻き戻しでのユーロ買い、がマーケットの主流のようで、円はあまり注目されていません。

現在はこうした思惑で動くマーケットですが、今週は何と言っても8月31日のバーナンキ議長の講演に注目が集まっており、おそらく何も出ないと思いつつも、マーケット参加者が動き出さないのでトレードはしにくいかもしれません。

私たち個人投資家は、マーケットを動かすことはできませんから、マーケットの動かすような人たちがどこに注目しているのかを知ることは大事だと思います。
こうしたマーケットのセンチメント、思惑、などを意識しつつ、テクニカルでタイミングを測るのが、トレードの王道だと思っています。


動きにくいマーケットの時は、テクニカルをキッチリ勉強する時間として使うのもいいのではないでしょうか


ではまた

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田向宏行

Author:田向宏行
たむかい ひろゆき
大学卒業後、資格試験に挑戦するが挫折。就職できず仕方なく起業。事業経営の間も金や株に投資。
事業譲渡後の現在は個人投資家。
2010年1月号から月刊 FX攻略.com でコラム連載中。
2011年3月からディーラーズ・バトルでもマーケットの動きついて発信中。
ブログ更新後は、ツイッター(@maru3rd)とディーラーズ・バトルで直近の相場感などを随時情報発信してます。

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