ドルと円

11月28日(月)

先週末の金曜日は木曜日の米国の感謝祭休日からの引き続き、米国市場は半日取引で流動性の低いマーケットだったかもしれません。
そんななか、目立ったのは巻き戻しの動きで、特に円売りが目立ちました。

金曜のブログに書いたように、ドイツの札割れから日本円に対しても信用がおちているのかもしれません。

週末にいろいろニュースを見ると、23日(水)のドイツ債の札割れから、巨額の公的債務を抱える日本債券への不安もあるようで、25日(金)には日本国債10年物や20年物に利確の売りが出ていたようで、この辺から為替市場での円が売られたようです。

しかし、10月31日のブログでご紹介したように、円高傾向は続くと考えています。

確かに日本の公的債務は巨額でGDP比では200%にもなり、イタリアの120%がかわいく見えます
でも、日本はイタリアと違い経常黒字国ですし、日銀が金融緩和をしているため国内金融機関には潤沢な資金があり、しかも貸し出しは順調ではないため、今後も当面は日本国債の需要はあると思いますし、国内の投資信託やファンドも外債投資から国債へ移行する動きがあるので、やはり円需要は高まるのではないでしょうか。

直近では、金曜のブログのようで円売りの動きも起こりそうですが、大きな流れは依然円高方向と考えています。

ただ、アマチュア個人投資家がこんなファンダメンタルズについて考えても、どうかと思うので、やはりチャートを見てみましょう。

チャートはドル円の4時間で、縦破線は週区切りなので、ここ数週間の動きです。
20111128usdjpy4h.gif
先週の水曜日のドイツ債の札割れのときに、前週(11月15日)の高値77円50付近を上抜けました(オレンジ罫線
ただ、この15日は突出した上ヒゲであり、重要なのはその上の11月9日、10日の77円87付近(ピンク罫線)と考えています。

円安方向に動くなら、まずはこのポイントを上抜ける必要がありますし、本格的な円安に向かうなら10月31日に9兆円を使った介入高値(79円50付近)を上抜けしなければならないと思います。

ドル円の日足も見てみます。
20111128usdjpy1day.gif
こうしてみると、ここから一気に上に行くのは、厳しそうですし、下には介入警戒があるので、76円前後で狭いレンジになってしまうかもしれません。

現在は直近のこの2本の罫線の間にあるので、まずはどちらに抜けるかに注目しています。


今朝のマーケットは、IMFがイタリアに支援する、というニュースで少し楽観になり、ドルが売られる動きになっていますが、まだアジア時間ですし、これが本格化するとは思っていません。

年末に向けてドル需要はひっ迫してきていますし、ドル買いが起こると思っています。
チャートはLIBORの3か月物の週足で、リーマン直後からのチャートです。
20111128 libor3weekly
リーマン・ショックによる市場の混乱でドル調達コストは急騰し、LIBORも見たことのない数字になっていました。
現在は上昇していますが、昨年の6月ぐらいの水準です。
ではこの2010年6月のユーロドル相場は1.18のレベルですから、現在1.32付近であるのが不思議です。
LIBORだけで考えると、ユーロドルのレートが高すぎるか、LIBORが上がり過ぎているのか、ということで、私はユーロドルが高すぎると思っています。
おそらく、今回は欧州金融などによるレパトリでユーロ買いがあると思われ、これがなくなってくると、ユーロドルは底抜けになるかもしれません。

ドル・円・ユーロの動きに注目したいと思います。


ではまた

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田向宏行

Author:田向宏行
たむかい ひろゆき
大学卒業後、資格試験に挑戦するが挫折。就職できず仕方なく起業。事業経営の間も金や株に投資。
事業譲渡後の現在は個人投資家。
2010年1月号から月刊 FX攻略.com でコラム連載中。
2011年3月からディーラーズ・バトルでもマーケットの動きついて発信中。
ブログ更新後は、ツイッター(@maru3rd)とディーラーズ・バトルで直近の相場感などを随時情報発信してます。

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