トレンドレスと時間軸

2月15日(土)

昨日の東京は朝から雪で、私は自宅でじっとしていましたが、会社帰りや外出先で大変だった方もおられたのではないでしょうか。
私はスキーヤーですが、私の住む東京の郊外はスキー場のように雪に覆われてしまいました。

さて、そんな天候とは関係なく為替マーケットは動いていますが、ドル円は1月の高値からズルズル下げてきています。
ただ急落でもなく、下げれば買う人も多いので、売ってもすぐに戻ってしまい、ポジション管理に神経を使うようになっています。

私はチャートの虹を見つけて、市場参加者が大きく動く方向に便乗するので、こうした方向感が弱いマーケットは手を出さないのが収益を守る方法の1つと思っています。
これは個人投資家の特権でもあり、「自分が勝ちやすい相場を待つ」ということはとても大事だと思います。

ここで注意して頂きたのは、銀行やヘッジファンド出身のプロと、個人投資家は違うということです

銀行やヘッジファンド出身の方は、基本的にポジションを持たない、ということはありません。
どんなにやりづらいマーケットでも、クリスマスのように流動性が大幅に下がっている場合を除いて、わかりにくいからトレードしない、ということは許されないのです。

トレンドレスの膠着した相場はいつか動き出すので、その動き出した時にポジションがないと社内で問題になるからです。
人のお金を預かって運用する立場の人は、相場が動いたとき、動いたら方向が逆だったので損切りしました、というのはokですが、ポジションがありませんから利益もありません、という人は運用責任の放棄ですから即クビになってしまいます。

このため、銀行やヘッジファンド出身の方は常にポジションを持ちますし、相場観を配信しますが、それは相場に張り付いていて資金管理も十分にできているからで、これを初心者の個人がやると、資金がなくなります。 個人投資家はこうした配信側の事情も理解した上で、情報を利用すると、自分の収益アップにつながるのではないでしょか。

私もディーラーズ・バトルで情報配信させて頂いているので、状況に応じてトレードの目安を書いたりしますし、twitterで公開する場合もありますが、自分自身のポジションは「わからなければ休む」が原則で、ポジションを持っていないことも当然あります。
個人投資家の特権なので、こうした「待つ」ことで資金を大事に使う方がいいと私は思っています。



では、その方向感のない相場をどのように判断するかですが、これまでも書いているように虹が乱れたらひとまず様子見した方がいいと思っています。

チャートドル円の日足ですが、黒破線で囲んだ部分は虹が乱れていることがわかります。
20140215 usdjpy daily
虹が乱れているので、当然日足ベースでの取引はできません。

しかし、日足ベースでだけ取引すると昨年5月の高値以降11月まで取引のチャンスがなくなってしまいます。
もちろん、トレード時間が限られていて、日足ベースでしか取引できない方はそれでもいいと思いますし、その方が投資資金を守ることができるでしょう。

でも、もう少しなんとかしたい場合は時間軸を下げて虹を探します。
そこでまず、4時間足を見てみます。
20140215 usdjpy h4
この4時間で見ると、黒破線の日足で虹が乱れた部分でも、4時間は下向きの虹が出ている部分があります。(赤破線)

4時間が下向きなので売ることになりますが、日足に方向感がないので、取引枚数を減らすとか、十分に引きつけるとかする工夫がひつようになります。
具体的には、5EMAが一番下に出てきて虹が揃うのを確かめた場面で売ります。
なので、虹が乱れて戻りや押し目を作りに行ったらしばらく待って、そこから再び虹の方向に動き出すタイミングを待つことになります。

日足も上向きの虹、4時間も上向きの虹なら、ある程度どこで買っても上がる確率が高いと思いますが、4時間より上の時間軸で方向感がない以上、いつ反転するかわからないのでタイミングに慎重になる必要があるということです。

日足に虹がなく方向感がない。
しかし4時間は下向きの虹が出ている、となれば、売りスタンスですが、ここでさらに時間軸を下げて1時間でタイミングを測るのが私のやり方です。
20140215 usdjpy h1
さらに時間軸をさげて1時間にすると、4時間が下向きになる赤破線で囲んだ部分で、1時間の青線で囲んだ部分で取引します。
日足でのトレードに比べると、時間軸をかなり短くしたので、利幅も小さくなりますから、虹が乱れたら早目に利確することが大事です。
また、ここでも日足は方向感がないので、買われて戻されやすいことを意識しながら売ることになります。
加えて、当然ですが、1時間でも虹が乱れる場面は取引しません。

これを1枚の日足チャートにまとめると、このようになります。
20140215 usdjpy daily zoom
この日足チャートで虹が乱れた場面で時間軸を下げて安全に取引できる部分は青で囲んだ部分になるので、結局は少し大きく動いた1日か2日の動きの中でチョコットだけ取ることになります。
こうなると、ずっとチャートを見ていなければ難しくなるわけです。

方向感が弱まり、揺らいだ相場で損をしやすいのは、これだけチャンスが減っているからでもあります。
だからこそ、トレンドが弱い場面では無理せず「待つ」のが重要で、特に兼業の初心者の方は無理して資金を減らさないようにした方がいいと思っています。

相場でポジションを持つということは、利益を得るチャンスと同時に、損失を被る可能性があるわけですから、より確率高い場面でのみ取引する方がいいのではないでしょうか。

虹色FXはそうした考え方なので、まずは欲を抑える冷静さが必要なのだと思います


なお、私自身は、虹を基本としつつも、もう少しリスクをとって取引しますが、こうした日足に方向感がない場面では利益が乗れば早めにストップをコストに引き上げて損失を回避します。
なぜなら、たとえ虹が出ていたとしても、強い方向感に自信が持てないから、リスクの芽を早めに摘むようにしたいからです。

現在はドル円を売っていますが、これも今週は売っては建値に戻されポジションが無くなることを繰り返しつつ、現在は何度目かのショートで利益が乗っている状況です。
もちろん、すでにストップはコストの下にあり、月曜に急騰しても損することはありません。

こうしたトライを繰り返す中で、損を少なく、利益を伸ばそうと思っています。


ではまた。



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プロフィール

Author:田向宏行
たむかい ひろゆき
大学卒業後、資格試験に挑戦するが挫折。就職できず仕方なく起業。事業経営の間も金や株に投資。
事業譲渡後の現在は個人投資家。
2010年1月号から月刊 FX攻略.com でコラム連載中。
2011年3月からディーラーズ・バトルでもマーケットの動きついて発信中。
ブログ更新後は、ツイッター(@maru3rd)とディーラーズ・バトルで直近の相場感などを随時情報発信してます。

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