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虹色FXのご案内!

アクセスありがとうございます。
虹色FXの管理人、田向宏行です。 
初めて虹色FXにアクセスされた方は、カテゴリ欄をご参照頂ければ、虹色チャートの設定方法や、基本的な考え方などをご覧頂けます。 虹の具体的な使い方や、トレードのコツは、ブログ記事や雑誌(FX攻略.com)連載をご一読下さい
ブログ更新後の予測・相場観については、随時、ディーラーズ・バトルtwitterで書いています
虹色FXの本日のエントリー記事はこの下にあります。

そして、本を書かせて頂きました。
カバー帯つき
臆病な人でも勝てるFX入門 (池田書店 税込¥1,404 2016/6/17発売)
虹色FXの基本となる考え方、テクニカルの見方などを書きつつ、入門者の方が長くFXを続けて収益を得るベースになればと思っています。

本書でお伝えしたいは、焦って取引するのではなくタイミングを待つことと、自分が信頼できるデータを積み上げること、です。
本書ではシンプルな移動平均線の活用法を示していますが、それは手法ではなく、「自分の都合で取引タイミングは来ない」ということを知ってほしいからです。 そして、ここで紹介した方法も含め、自分が信じられる取引方法となるには客観的データの積み上げという事実が大事ということ。
単に目先の取引手法を追っているうちは、FXは難しいものになると思います。

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なんと 2冊目も出ました
1冊目のFX入門の内容は理解しているであろう方を対象としているので、FXの取引の仕組みなどは省略され取引方法や考え方のみが書かれています。
これからFXをやってみようという方は、両方をお読み頂くとFXの理解が深まると思います。
kengyo_201712310043315f1.jpg

1日2回のチャートチェックで手堅く勝てる兼業FX
自由国民社 刊  税込¥1,512  2017/12/27発売

私を含め、素人の考えるファンダメンタルズは妄想の域をでない
妄想でポジションを持つのは、任せと同じ。・・・だったら、テクニカルを基準に考えてみては という本。
ローソク足の基本やダウ理論、ディナポリについて書いています。

本書では、ファンダメンタルズよりテクニカルを使うことの優位性、特に個人投資家にはその方が向いていることをご案内しています。 その基本としてダウ理論やメルマガで毎日解説しているDinapoliを紹介しています。
ダウ理論は、わかったようで、わかっていない人が多いので、じっくり何度か読み込むことをお勧めします。
なお、前著「臆病な人でも勝てるFX入門」でお伝えした基本を知った上でという前提で書いています。

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さらに、何と! 3冊目も出版されました
2冊目の本の内容を補いつつ、さらに細かく市場参加者の心理や、マーケットの値動きの仕組みについての考え方を書いています。
ChartFX_20181101231220a24.jpg
ずっと使えるFXチャート分析の基本
自由国民社 刊 税込¥1,620  2018/11/2発売

最も基本的なプライスの取り方、確認の仕方から、異なる時間軸を同時に見ることで、より強い流れに乗ることなどをお話ししています。

前著「1日2回のチャートチェックで手堅く勝てる兼業FX」の内容を発展させています。 ダウ理論やFXの基本、例えばデリバティブと現物の区別がつかない人は、入門書や前著を参考にして頂ければと思います。
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素人なのに、4冊目が出ることになりました
これまでの書籍を多くの方にお買い上げいただきましたおかげです。
本当に、ありがとうございます
kabe to renge
相場の壁とレンジで稼ぐFX
自由国民社 刊
¥1,650

私がFXを始めた当時、なかなか基本的なことを教えてくれる本もなく、また、どれも私にはとても難しかったので、できるだけシンプルに、基本的なことを書いています。
手法やテクニックを探す前に、読んでいただけると、より手法やテクニックの理解も早まり、収益に繋がりやすくなるのではないかと思っています。

このページに掲載している入門書以降の書籍をお読み頂いているであろう前提で、少しずつ難しいことに進んでいます。
初めて私の本を読む方もいらっしゃるので、最低限の基本説明はしていますが、前著で書かれている部分は省略も多いので、わかりにくければ、前著もご参照頂ければ幸いです。


「誰かが言ってた」とか、「こんな噂がある」といった、誰かに頼るトレードではなく、自分の目と頭で取引タイミングや相場の動きを考えるためにお役に立てば、最高の喜びです。

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追記=2019年1月16日
    2019年11月9日 4冊目のご案内
    2019年11月30日 4冊目にamazonと楽天ブックスのリンクを貼りました



みなさまのおかげで、5冊目が出来ました
これまでのFX本ではなく、これから投資を始めようとする方に向けて、何に投資すれば効率がいいのか、自分のマネープランには株? FX? 不動産? 暗号資産? 何がいいの? と投資先を迷っている人に向けて、投資を始める際の投資先選択を考えるための内容です。

今の収入を増やすのか、将来の資産をつくるのか、でも、長い未来への投資は本当に安全なのか? 
自分の将来と、お金の関わりは密接で重要なのです!

私がFXを始めるときは、株も不動産も考えていましたが、当時はFXを選択しました。
それは金融商品の違いと、自分の時間や環境による選択です。
本書が、投資を考える多くの人の参考になれば、著者としてはサイコーに嬉しいことです
カバー
投資の基本技術
自由国民社 刊
¥1,650-
2021年8月3日発売

投資の知識を自分の一代で終わらせるのは、もったいないことです。
日本だけでなく、世界中で多くの資産家は、親から資産と金融知識を継承していきます。
子ども世代へ投資技術の継承を考えている方も、是非ご一読頂ければと思います。


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チャート分析の基本 p.129 図4

2023年3月12日

ずっと使えるFXチャート分析の基本 p.129図4に誤りがあります。
この点は、2022年10月22日にコメントでご質問を頂き、回答しているのですが、
その後ブログ記事にするのを忘れていました。
失礼しました。

http://maru3rd.blog85.fc2.com/blog-entry-892.html#comment1581

ブログ記事にするために、このブログの管理画面を見ると、なんと、このブログは2022年9月16日から更新されていませんでした
この頃はtwitterばかりで、こちらが手薄でした。

コメント欄に頂いたご質問と、私の回答をブログ記事にさせて頂きます。


■コメント欄のご質問
質問です。
p129の図4の最初のレンジは10月13日の高値とその直近安値の10月12日ではないのでしょうか?
2022-10-22(13:57) : のり

■回答
のりさん
コメント頂き、ありがとうございます。
そして、拙著をきちんとお読みいただき、ありがとうございます。

p.129図4ですが、ご指摘の通り、日足でダウ理論を厳密に適用すれば、レンジは10/13と10/12です。
この点はわかりにくい図でご迷惑をおかけしたと思います。
のりさんの考え方で正しいと思います。


では、なぜこの図を使っているかですが、まず、これは書籍なので、p.128からのsection4では、これまでの説明を元に、実際の注文をどのように出すかをご説明するページです。 それは小見出しの項目でもそうなっています。

この注文の置き方、考え方を伝えるのを第一にしていたため、理論的厳密さより、注文方法を理解するうえで、わかりやすそうな長く続くレンジを使って説明した、ということです。
まぁ、それでもちゃんと読んでいる方であるほど、わかりにくくなってしまって申し訳ないです。


また当時、私自身が10/12を安値をして考えず10/6を安値として認識し、現実のオーダーを置いていたことも影響していると思います。

参考までに、p.133図6をご覧いただくと、図4の前後のより広い範囲のチャートを見ることができます。
こちらをご覧頂くと、10/6は誰が見ても明確な安値で、ここは週足でも安値になっています。
(もし可能なら、ご自身の週足チャートでも確認してみてくださいね)

このため当時の私のトレード戦略は、10/16とか10/17の時点で、上方向は10/13を抜ければ上がるけど、下方向は10/6を割らないと下がらない、というものです。10/12安値は意識していません。それは理論的にはここが日足の安値になりますが、自分の中ではオーダーを置く安値と認識していなかった、ということです。


現実の私のトレードでは、このように複数の時間軸を同時にみて判断をしています。
これは他のトレーダーの方も同じでしょうし、詳しくは本書の後半か「壁とレンジ」でも書いていたと思います。


この個所については、これまでご指摘を頂いていなかったので見落としたままでした。それだけ、のりさんがしっかり読んで頂いているわけで、著者としてはうれしい限りです。

なお、とても良いご指摘なので、ブログに掲載させて頂くかもしれませんが、この点もご了解頂けると幸いです。
また同じご質問がもう1つありましたが、内容が同じなので削除しました。


ご質問があれば、またコメントをお送り頂ければと思います。

2022-10-22(18:46) : 田向宏行


・・・というコメントと回答のやり取りがありましたが、今回同じご質問が来たので、「ブログに書いたはずだけどなぁ」と思って、管理画面を久々に開いたところ、記事にしていなかった、ということが判明し、日曜の朝に慌ててアップしています。

この部分で悩まれた読者のみなさん、ご迷惑をお掛け致しました。
印刷物なので、簡単に訂正できませんが、今後本書の改訂があれば、出版社と調整したいと思っています。

また同時にこのコメントへの回答でも書いていますが、ここに疑問を持った方は、それだけダウ理論の理解が進んでいる、ということでもあります。
引き続き、本書ならびに自由国民社から刊行しているダウ理論のシリーズ3冊をご愛顧頂ければ幸いです。


誤字の訂正

9月16日(金)

本日コメント欄に読者の方から拙著の誤記をご指摘頂きましたので、ここで訂正を掲示させて頂きます。
何と、2冊あります


ずっと使えるFXチャート分析の基本
p.189 1行目
「安値91.584」は間違いで
「安値91.586」が正しいです。
これはチャートの表示が正しいということです。
お詫びして訂正いたします。


「相場の壁とレンジで稼ぐFX」
p.107 17行目
「直近安値に損切りを移動」は間違いで
「直近高値に損切りを移動」が正しいです。
お詫びして訂正いたします。

読者の方にはお手数をおかけいたしますが、再び読み返すときのために、訂正箇所を書き込んで頂ければ幸いです。

以上、よろしくお願いいたします。

書籍のご案内

かなり久しぶりのブログですw
実は、コメント欄に私の執筆した書籍についてご質問を頂き、ツイッターでもよく頂くご質問なので、
この機会にブログ記事としてまとめてお答えすることとしました。

ご質問
田向さんの著書を書店で知りました。
何冊か出版されていると思いますがこれからFXを勉強するにあたりどの本から進めていけばよろしいでしょうか?
アドバイスお願いします。



まずは、拙著にご興味をお持ちいただき、ありがとうございます。
私の投資本、FX本はだいたい次のような読者層をイメージしていますので、
ご購入の参考になれば幸いです。



◆これから投資をしてみよう、という方

具体的イメージとしては、これから始める投資の手始めとして、投資信託がいいのか個別の金融商品がいいのかを考えている方や、株、金、FX、暗号資産、いろいろあるけどどこから手をつけたらいいの?という方、投資でどうやって儲けていくのがいいのか、どうやれば儲かるのか、と疑問を抱いている方には...

「誰でも学べば一生役立つ 投資の基本技術」
2021投資の基本技術
をまずお読み頂くことをお勧めします。
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私は銀行や金融機関に在籍したこともないので、何のしがらみや恩義もなく、個人投資家として自由に書けます。 このため、投資において一番大事な「誰かが自分に利益をもたらしてくれることはない!」という基本的なことから書いています。
ここを忘れると、騙されたり、無駄なお金を投資情報に使うことになります。
誰かのお勧め・・・にはウラがあると考えるべきです。

つまり、あなたに近寄って来る(または、あなたから近づいて行った)、銀行、証券会社、FX会社、投資指南などは、すべてあなたからお金を得ることを目的にしていて、あなたが儲かろうが損しようが知ったことではない、のです。



◆FX取引を始めようという方
金融商品の中で資金的にもレバレッジが使えて小額で始められ、相場や値動きの仕組みを理解しやすそうな、FXをやってみようとお考えなら、

「1日2回のチャートチェックで手堅く勝てる 兼業FX(改訂版)」
2021兼業FX改訂
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または、かなり古い本で、古本しか流通していませんが「臆病な人でも勝てるFX入門」をお勧めします。(古本なので、私には1円の印税も入りませんが
2016臆病FX
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※なお「1日2回のチャートチェックで手堅く勝てる 兼業FX」は旧版が古本として出回っていますが、著者としては新刊である改訂版をお勧めします。
私の書籍はいずれも、読者からの指摘や編集者や自分でわかりにくい箇所や間違いを見つけた場合、このブログやコメント欄でで訂正しますし、常により新しいものの方が、より正確性が高いということになります。

さて「兼業FX」にも書いていますが、私はFXをはじめ、「投資は技術」と考えています。
投資は、特異な才能ではなく、私のような凡人のアマチュアでも、基本的なことを適切に理解して、技術を身に着けることで、ある程度は相場から利益を得ることができると考えています。
そのためには、基礎となる知識や情報が必要なわけです。

技術ということは反復練習して上達できるということです。
よって、状況によって答えが違うことがおこるファンダメンタル分析は使いません。
その理由も書いていますので、ご興味のある方はご一読頂ければと思います。


なお、読んでわかりにくかった方にはDVD版  「ダウ理論で読み取る FXシンプルチャート分析」も出ています。
私は作家ではなく、もとより文章が上手いわけでもありません。またタレントでもないので、話が上手いわけでもありません。
それでも私と同じ個人投資家の方になんとかお伝えしたいと思っているので、いくつかの媒体を使っていますので、本でわかりにくかった方は、まずはダウ理論を学ぶ入口として、DVDをご覧になるのもいいかと思っています。
動画なので値動きの仕組みがイメージしやすくなるのではないかと思っています。
2020DVD.jpg
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◆ある程度FXや株の取引経験がある方、取引経験があるけど思ったように儲からないという方、本気でFXを収入源にしたいという方には、

上記の書籍ををお読みいただいた上で、
「ずっと使える FXチャート分析の基本」をお勧めします。
2018チャート分析の基本
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2018年に発売した本で、少し時間が経っていますが、内容は「兼業FX」でもご紹介したように100年以上前から使われている投資の普遍的技術を書いているので、今も私の書籍の中では一番売れています。 普遍的で100年以上使われているということは、いつでも同じ状況が起こるということで、この知識を基本とすると、金融市場の値動きが理解しやすくなると思っています。
できれば、何度も読み返して、線を引いたり使い潰してほしいと思っています。
一番売れている本で、オフ会などでお会いする読者の方は、線を引いたり、書き込んだりして、ボロボロになるまで使い込んでいくれていいて、著者としてはうれしい限りです。

なぜ前掲「兼業FX」や「臆病FX」を読んだ上で、としているかというと、これらより後に発売した本書は、前掲書を読んでいるだろう前提で執筆している部分があるからです。よって、前のものを読んで基本を理解していないと、表面的なことしかわかりませんし、本文中にも前著で掲載の通りというように前著に戻ることが書かれていますので、予め前掲書を読んでいる方が無駄がありません。
この辺を読んでいないか、理解していないと、単に「高値を越えたら買えばいいんでしょ」となりがちで、あまり儲からない状況に繋がりやすくなりそうです。
大事なのは、「値段が動く仕組み」を理解し、自分で考え応用する力をつけることなのです。
だから拙著は単にこうすればいい、というような「取引手法の解説」ではありませんので、これを期待する方には向かないと思います。
そんな手法で儲かるなら、ゴールデンクロスで買えば誰でも儲かることになりますw



◆さらに応用編として「相場の壁とレンジで稼ぐFX」があります
2019壁とレンジ
こちらは書籍版は販売終了していましたが、高価な古本しかない、との声を頂き、急遽、電子書籍を販売しています。
電子書籍版のamazonでのご購入はこちら

最後発の本なので、上記3冊を理解している前提で、さらに応用を書いていますのでより高度ですし、リスクが高くなります。だから前掲書を単に「読んだ」ではなく、「理解」していることが前提となっています。

※改訂版(書籍)が2023年4月に発売されます。

kabe2.jpg


壁とレンジで稼ぐFX 改訂版 amazonはこちら
初版が品切れで増刷見送りとなったので、電子書籍版をご用意いたしましたが、やはり本に書き込める方がいい。書き込んで勉強したい、という声が出版社に多く届いて、今回改訂版で出版することになりました。 改訂版は書籍です。 こちらの電子版は当面予定はありません。
改訂なので、これまでになかった内容で、あまりご説明してこなかった内容も書き加えています。

なお、初版同様に、私がツイッターなどで、この先のどの辺に壁があるだろう、と書いたりするのは、相場の先行きの動きを考え戦略を立てるためには相場の壁と、これらが作るレンジを理解する必要があると考えているからで、この点は改訂版も変わりません。




◇なお、書籍「結果を勝ち取る! 実戦のFXテクニカル」は、過去の私の原稿やブログで発表したものを編集者がまとめたものです。このため、監修という形になっています。
基本的に私はタッチしていません。(なので1円の印税も原稿料もありません
投資技術の習得という面では、前掲の4冊の方が参考になると思います。




主な投資関連の著書は以上です。
このほか、他の方の書籍や雑誌などに執筆協力、編集協力、企画協力などの形で参画していますが、ダウ理論や値動きの仕組み、投資の基本的考え方などは上記に集約していますので、これらをお読み頂ければ幸いです。




業務連絡
また、お仕事のご依頼は、当ブログのコメント欄よりご連絡を頂ければと思います。
メールアドレスをご記入の上、非公開コメントとしてお送り頂ければと思います。
こちらも、よろしくお願い致します。






兼業FX 旧版 p.116のご質問

2月17日にツイッターで以下のご質問を頂きました。
ツイッターでは文字数を越えてしまうので、質問者さんの了解を得たうえで、こちらでご説明させて頂きます。

ご質問

突然すみません旧版P116の2~7行目で7/11の高値を超えなかったため7/11高値と7/12安値の間でレンジになると記載があります。
この場合高値が更新できていないため安値が確定せず、図-33でいう140.565付近の安値とのレンジではないのでしょうか?P106の説明との違いが分からないです。教えてほしいです



回答

このp.116前後の記述は、説明がわかりにくくなっていて、過去にも同様のご質問を頂いています。


その後、上記のブログの通り本文を修正した版になっていますが、今回のご質問も基本的には同じ疑問だと思われますので、改めて回答致します。


レンジの基本的な考え方は、ご指摘の通りです。
ただ、ご質問にある、140.565付近というのは、推測であって、数値が明確なものではありませんよね。
つまり、この図-33では、7/11以前の安値が不明な図なわけです。

ということは、この図からは、7/11高値が直近の高値で頂点であることと、その翌日下げた7/12安値が示されているので、この時点から相場解説が始まっています。

すると、7/11を高値とする安値が過去に明確でない以上、7/11高値を上抜ければ、7/12が押し安値になりますが、7/12安値を割り込めば、安値更新で7/11高値を上抜けない限り下げる可能性が出てくることになります。

書籍なので、紙面の都合等でここからは下向きの動きの説明をしようとしています。
それは、図-30の上昇の事例が図-32であるように、図-31の下落の事例として図-33を示そうとしている意図です。

この辺の細かな事情説明がないので、キチンと読む方には混乱を与えているかもしれませんが、ここでもう一つ意図しているのは、過去の安値が明確ではない、つまり情報が揃っていないときに、推測で判断すべきではない、ということもあります。

前述の通り、書籍は紙面の都合上、現実と同じようにすべての条件を示すことができない場合があります。
そのような場合、与えられた条件の中で考えるしかないので、今回のような説明になっています。

納得して頂きにくいかもしれませんが、この辺が、説明としてチャートを切り取る難しさや問題点であり、ご理解を頂ければと思います。

なお、冒頭に申し上げた通り、ご指摘はとても論理的で、ダウ理論をよく理解されているのが伺えますし、そうした視点であれば、当然の質問だと思います。

つたない文章をちゃんと読んで頂き、著者として感謝申し上げます。
今後とも、よろしくお願いいたします。

僅差の高値や安値

9月25日

2021年9月23日に当ブログのコメント欄にSAMさんからご質問を頂きましたが、多くの方にご覧いただいた方がいいと思うので、こちらで書かせて頂きます。


まずご質問の全体は以下の通りです。
=====
値動きの確認について教えてください。例えば、日足で前回の足(高値 110.000 / 安値 109.050)次の足(高値 110.001 / 安値 109.051)この僅かな差でも高値更新・安値切り上げとみて良いのでしょうか?ダウ理論の押し安値や戻り高値を探すときも、僅差のところが多々あり判断に迷うことがあります。

また、このように値動きを追っていくと高値安値の幅が狭くなり損切りあうこともあります。(刈られた後に反転することも)

逆に細かい動きのところは無視して大きく高値安値をつけているところで見ると値幅も広くなるので損切りの確率も減ります。ただこれでは理論に従っていないですよね?

田向さんの本をみると細かくローソク足をチェックしていることもあれば、細かいところは無視して大きく動いているところを高値安値とみているところもありました。

この違いはどういうことでしょうか?何かポイントがあったら教えてください。
また損切り幅は安値から少しズラすとありましたが何pipsぐらいがベストですか?日足や1時間足や15分足でズラすpips幅は変わりますか?
=====

というもので、いくつかの論点があるので、分解して個別にお答え致しますね。
まず、最初の部分は

=====
例えば、日足で前回の足(高値 110.000 / 安値 109.050)次の足(高値 110.001 / 安値 109.051)この僅かな差でも高値更新・安値切り上げとみて良いのでしょうか?ダウ理論の押し安値や戻り高値を探すときも、僅差のところが多々あり判断に迷うことがあります。
=====
まず、ダウ理論に従うと、これも高値更新で、相場は上昇していることになります。
SAMさんの見方は合っています。 なぜなら、高値は更新し、安値は切り上げているからです。
ダウ理論の通りですね。


問題は、ご質問の後段にあるように、僅差の高値や安値があってどれを高値や安値とするのか、僅差でも理論に従うのが適切なのか判断に迷うということでしょう。

このように何か疑問を持った時、背景を考えると、ヒントを得られやすくなると思います。
これはFXだけでなく、政治でも経済でも、コロナでも、冷静かつ合理的に思考するには不可欠です。
私も遥か昔の学生時代に教授に言われたことが、相場への取り組み方として活きていますw
・・・その当時は、面倒だし気にしてなかったのですけどねw
  拙著にもあるように、先人の教えや格言には意味があり、あらゆる科学も過去の積み重ねが今に繋がります。

例えば、拙著でも、昔は今のようにパソコンやスマホがないから、簡単に数値計算やチャート描画ができず、日足の単純移動平均ぐらいしかテクニカルは使うことができなかったことをご紹介しています。
今の自分の基準に考えるのではなく、少し前の背景を考える想像力が必要だということです。
逆に想像力がない、遡れない、ということは、表面的で一時的なので、今しか使えないものかもしれない、ということですし、大衆として流されやすくなります。


さて、話を戻しますと、ダウ理論は100年以上前から使われています。
100年前にFX取引はありませんね。
また、チャールズ・ダウは米国人で、NY株式市場でこの理論を立てています。

つまり、米国株式市場という取引所により管理された市場だから、僅差でも値が上がることには大きな意味があり、その理由は「兼業FX」、「チャート分析の基本」などでも詳述しています。

次に、私たちのFXではどうか、ということです。
まずFXの元となっている為替市場には取引所はありません。

よって、すべての取引は相対取引なので、相手によって取引値段は違っています。
もし、取引所FX「くりっく365」がある、とお考えの方は、まずFX取引の仕組みから調べた方がいいと思います。「取引所FX」はブランド名、商品名の類で、為替市場に株式市場と同じような取引所はありません。

個人投資家の私たちでも複数のFX業者を使っていると体験的にFXが相対取引を理解していると思います。
業者によって僅かですが値段が違い、値動きも違うからです。
これが相対ということですし、取引所がない、ということです。
ちなみに、株取引ならどの証券会社でも同じ銘柄は同じ値段ですよね。
この違いを言っています。


以上のことから、基礎知識としてダウ理論では、僅差も差として認識することが重要ですが、現実にFXで応用することを考えると、業者によって多少の差が生じるので、僅差の高値や安値であれば、それくらいの値段の「帯」として考える方がいい、ということです。

具体例として私のツイッター(@maru3rd)で、9月22日にツイートした際に添付したドル円日足をこちらでも載せておきます。
sep-USDJPY
109円付近に僅差の安値が並んでいます。
108.722の安値もありますが、この109円付近に相場の「壁」がある、ということです。
またここは、節目の壁でもあることは、拙著「壁とレンジ」でもご紹介の通りです。

すると、壁を下抜けできなければ、反発が期待でき、壁をバックに買うことが出来るので、その後111円手前まで急騰しました。
私もこのタイミングで、ドル円とポンド円を買っており、ダウ理論を知っている人は誰もがこうした儲かる場面でリスクを小さく勝負をかけることができます。
sep25.jpg
但し、ここで買うのが正解、というわけでもありません。
本来のダウ理論の基本に従うなら、壁やレンジを抜けてレンジブレイクして参入する方が、リスクが小さいと考えられます。
この辺の理由も拙著に記載の通りです。

つまり、大切なのは、相場が動く場所を値動きやチャートから見つける技術を身に着けることです。
そして、次の段階として、この技術を元に取引戦略を考えることになります。
ここでも段階があって、まずはレンジブレイクが基本でしょうし、そのうえで今回のように壁を使ったレンジ内の反転という考え方もできます。
さらに、次の段階としては、これらに時間軸を組み合わせて、様々な相場状況と、自分の取引環境に適した戦略を立てる、と言うことになってきます。

だから私の著作は「手法」ではなく、すべての手法の元になる値動きの考え方をお伝えしているわけですし、お読みいただいた1人1人に自分にとって適切な取引方法を考えて頂きたいわけです。

なお、余談ですが、
どんな技術にも、まず大前提として基礎知識が必要で、そのうえで、経験と共に様々な応用が必要になってきます。
この知識とは体系的なもので、場当たり的なモノ、普遍性のないものはあまり意味がありません。
だから、私はファンダメンタルズは使いません。

今回のご質問は、そうした値動きの基礎を理解しつつある人が、応用を考える時に生じた疑問の例だと思います。
質問者のSAMさんは、そうした基本から応用の段階にあるわけで、素晴らしいですね。

また、SAMさんが図らずも示すように、技術習得は、このように段階的に進みます。
人それぞれ技術や知識のレベルが違うので、儲かっている人のマネをすれば儲かると言うことはありませんし、真似ているようで実は別のことをやってたりするので、損をします。

これは誰でも同じです。
これも拙著に記載の通りですが、一気に比例的に上達はしません。
そんな楽な人生なら、ありがたいですが、現実は踊り場や足踏みの場面があり、そこで考え抜いたり、苦しんで先に進んで行きます。
ある意味、相場の値動きと同じです。
トレンドで一気に動く場面は僅かですし、時間軸を長くすると、そうした急上昇もほんの一時的で、実際はレンジも多くなります。人生も、相場もとても似ている気がします。




さて、質問者さんは続けて以下のように記してします。
=====
また、このように値動きを追っていくと高値安値の幅が狭くなり損切りあうこともあります。(刈られた後に反転することも)

逆に細かい動きのところは無視して大きく高値安値をつけているところで見ると値幅も広くなるので損切りの確率も減ります。ただこれでは理論に従っていないですよね?
=====
この部分については、ご質問が抽象的でわかりません。
できれば、最初の部分のように具体例を出すか、実際のチャートで具体的にご質問を頂ければと思います。



そして、さらに
=====
田向さんの本をみると細かくローソク足をチェックしていることもあれば、細かいところは無視して大きく動いているところを高値安値とみているところもありました。

この違いはどういうことでしょうか?何かポイントがあったら教えてください。
また損切り幅は安値から少しズラすとありましたが何pipsぐらいがベストですか?日足や1時間足や15分足でズラすpips幅は変わりますか?
=====

どの本のどの図表かがわからないので、回答しにくいのですが、本の項目の趣旨によっては少し雑な高値安値を取っている場合があり、この点はご容赦頂ければと思います。
こうした場面では、当面の厳密な高値安値よりも本文で説明しようとしていることを優先しているので、このような事例もあると思います。

また、そうでなければ、まだ拙著の考えがよく伝わっていないのかもしれません。
先ほど技術習得の段階をご説明しましたが、小さなレンジと大きなレンジを混同しているのならば、それはたぶん時間軸の違いを理解していないか、実際にチャートを見比べて体験的に理解していないのだと思います。

何度も言いますが、FXは技術なので、知識の理解だけでは上手く行きませんし、理解できません。
取引経験を積むことが大切で、だから少額で始めることをお勧めしています。
理解が深まると、個別の知識が全部繋がっていたことが一瞬でわかる時が来ると思います。
あー、そうか!という瞬間です。

そうなるまでは、自分で考え続けることが必要でしょう。
私たちは一生使えるお金をマーケットから得る技術を身に着けようとしているわけですから、それが本を1回読むとか、セミナーに参加するとか、そんな簡単であるはずがありません。
例えるなら、外国人と英語でビジネスができるようになるのにどれくらいの時間と努力が必要でしょうか。
・・・あ、帰国子女とかはナシですけど。
それと同じで、相場も簡単ではありません。

このように書いてくると、かなり長文ですね。
私は個別指導やセミナーやメルマガはやっていません。
どこかでお会いできる機会にお話すればもっとお伝えしやすいかもしれませんが、現状はそうではないので、拙著を何度か読んで考えて下さいとしか言いようがありません。

また少し脱線しているので、損切りの設定に話を戻します。
ここでも単純に何pipsずらせばベスト、ということはありませんが、私がやっている手順をご紹介しておきます。

まず基本として、ASKレートと、BIDレートを確認します。
つまり、売りポジションを建てたなら、損切りは買いですから、ASKレートでの高値を確認します。
そのうえで、3~5pipsぐらい上に損切りを置きます。
この幅は通貨ペアの流動性でも違いますし、マーケットの流動性でも違います。
流動性が低い場合、値が動きやすく、FX会社によってはストップがつきやすいからです。
そうならないためには、この流動性で、これだけ離したストップなのに、無理につけることはできない、と思われるぐらいの幅を設定します。
それでも、簡単にストップが刈られるとすれば、それはその会社の取引量が少なく会社としての流動性が低いか、その会社のカバー先が貧弱か、ということで、いずれにしても取引先として不適切だと考えることになります。

最新刊、「投資の基本技術」でも書いていますが、投資の世界では誰も自分を助けてくれません。もちろん、証券会社やFX会社もある意味で自分と利益相反するという前提で、自分の資産や取引を守ることを考える必要があると思っています。


FX本は、ハウツー本のように思われる方も多いでしょうし、そうした本も確かに多くあります。
ただ、私の本はそうなっていません。
つまり手法ではありません。
値動きの基本、原理をご説明しています。


こうすれば、儲かる、というほど単純なら誰でも相場で大金持ちになれますが、そんなことはありません。

でも、相場は仕組みがわかり、技術を身に着けると、自由を与えてくれます。特にFXは日本経済に縛られない点も素晴らしいと思っています。
FXを楽しみながら、そしていろいろ考えながら続けて頂ければと思います。


9月25日
一度アップしてから、20時37分に加筆しています。
9月26日
もう少し加筆して書き直してみました。
文章で伝えるのは、難しいですw
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田向宏行

Author:田向宏行
たむかい ひろゆき
大学卒業後、資格試験に挑戦するが挫折。就職できず仕方なく起業。事業経営の間も金や株に投資。
事業譲渡後の現在は個人投資家。
2010年1月号から月刊 FX攻略.com でコラム連載。
2011年3月からディーラーズ・バトルでもマーケットの動きついて発信。
相場関連はツイッター(@maru3rd)をご覧ください。

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